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東京の品川区勝島にある大井競馬場は、ビッグレースが開催されることがある有名な施設ですが、2022年6月29日に開催された「帝王賞Jpn1」と呼ぶレースの表彰式プレゼンターに選ばれた俳優が帝王賞の3連単、4万390円の万馬券を的中させるなどの話題を目にした人も多いのではないでしょうか。
これは表彰式典の中で明らかになったもので、レース1着は5番人気のメイショウハリオ、2着は3番人気のチュウワウィザード、そして3着は２番人気のオメガパフューム、いずれも比較的人気が高めの馬が上位入賞の結果になっています。
そのため、一般的な万馬券と比べると不人気の馬が入っていないので配当そのものもが上になっていないようなイメージですが、この俳優が購入した馬券は難易度が非常に高めの3連単です。

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競馬が教えてくれたちょっぴり役に立ったこと

そもそも万馬券とは

ところで、万馬券＝高額配当のイメージを持つ人も多いかと思われますが、これは購入金額100円馬券の払戻金が1万円を超えたときにこのようないい方で呼ばれる馬券です。
先程の俳優さんの場合は、100円で購入したものが4万390円の払戻金になっているわけですからかなり高額な馬券といっても過言ではありません。
3連単は、馬券の中でも当てにくい種類で1着から3着に入る馬の馬番号を順番通り的中させるものです。
1着や2着に入る馬の予想はできても3着に入るものを当てるのはかなりの運の強さが求められて来るわけですが、3連単の場合は着順通りに入らなければそれは単なる紙屑になってしまうわけです。
3連複の場合は、着順に関係なく1～3着に入る馬番号を予想すれば良いので難易度は下がるけれども、それでも3着まで入りそうなものを予想することは運がなければ難しいものになるのではないでしょうか。

３連単では3,360通りの組み合わせ

仮に、16頭立てレースのときには単勝は16通りになりますが、馬連では120通りで3連複は560通り、そして最高の難易度ともいえる３連単では3,360通りの組み合わせですから至難な技であり、当たりがでたときには本人も放心状態になるのではないか、このように考えることもできます。
1レースで100円分だけを購入する人もいるけれど、中には当たると大きいからと1,000円くらいの軍資金で3連単の馬券を買う人も多いようです。
仮に、配当が５万円ならば1,000円分のときは5万円×10＝50万円で、配当が10万円になると10万円×10＝100万円、このように購入したときの費用と配当で高額な馬券に化けるわけです。

払い戻額が購入代金を下回ると実質赤字に・・・

ちなみに、3連複の組み合わせは先ほど説明したように560通りあるわけですが、全通りの購入のときには816点で、3連複で全通り買いするときの費用は100円×816点＝81,600円になります。
もし、このような買い方をしているときに100円当たりの払い戻額が10万円になれば10万円－81,600円＝18,400円の利益になるけれど払い戻額が購入代金を下回ると実質赤字になります。
また、払い戻が10万などのような高額になるのは人気があまりない馬のときなどからも全通りで購入していたとしても利益率は変動してしまいます。
さらに、競馬などでは毎回のように払い戻が高額になるレースは少ないため軍資金をかなり持っていても全通りでの購入はあまり良い方法ではありません。

2020年の愛知杯の中でも高額な万馬券がでている

必ず的中する買い方ではあるけれど、リスクが多くありますので競馬初心者などは十分な注意が必要です。
2020年の愛知杯の中でも高額な万馬券がでているのですが、愛知杯は牡馬限定のハンディーキャップ重賞戦で予想は非常に難しいレースとしても注目が集まります。
荒れるイメージなどからも全通りの購入をしてみたい、このように考える人も多いといえます。
2020年愛知杯のレースでは、1着は9番人気のデンコウアンジュ、2着は5番人気のアルメリアブルーム、3着は11番人気のレイホーロマンスです。
人気が比較的薄い馬が1～3着に入っているので予想がしにくいことはもちろん、このような組み合わせで馬券を買う人も少ないため当たるときの払い戻の金額は高額で、このときは598,880円になったようです。

まとめ

なお、愛知杯のレースは16立てなどからも全通り買いのときは336点で100円分の馬券を購入するときは336,000円の軍資金が必要です。
33万円もの高額な資金をギャンブルに使える人はかなり少ないでしょうし、当たらないかもしれない1～３着の不人気馬で3連単や3連複などの難易度高めの予想をする人も少ないわけです。
このような買い方は一攫千金を狙うときに有利ではあるけれども、当たらないと大損することは誰もが理解できる部分です。
一番人気や2番人気、そして3番人気の馬が上位3着に入ると、売り上にもよりますが払い戻しの金額は数千円程度になるので、全通りで買うとかなりのマイナス損失になることは競馬のことや馬券の種類のことなどを知らない人でも理解できる部分です。
全通りの購入は本命馬以外の人気度が比較的薄い馬が上位に入ることがある程度分かっているとき、スポーツ新聞などの情報でそれをある程度信頼できるときならば効果はあるかもしれませんね。