シニアマンションの概要
近年では高齢の人でも一人暮らしで生活をしている人も多く、年齢とともに足腰が弱くなって長年住み慣れた自宅であってもちょっとした段差で転んでしまうこともあります。
一人であれば骨折をして動けなくなって困ることにもなり、頭を打ってしまえば最悪の場合には死に至るケースもあるものです。
そんな心配なく過ごすためにも、シニアマンションへの引っ越しをする高齢者が増えています。
シニアマンションは、高齢の人が暮らすための設備が整ったマンションとなり、常にスタッフがいるので安心して暮らすことができます。
建物内はバリアフリーで手すりやエレベーターなどの設備はもちろんのこと、そこで暮らしている人みんなで過ごせる場所があるというのが一般のマンションとの違いです。
食堂では、一日三食のご飯を用意してもらえるので、部屋では一人暮らしであっても食事は他の人とみんなで楽しく食べることができます。
写真/http://smartlife-jpn.co.jp/livewell/voice-01/より
また、食事の後にはおしゃべりの続きを楽しむためのリビングルームもあります。
男性となるとおしゃべりが苦手という人もいますが、そんな人でもマージャンや囲碁、ビリヤードやカラオケなど趣味の設備も整っているので、昼間に一人で寂しく過ごさなくてもみんなと趣味を楽しむことができます。
他にも、施設内には室内温水プールやトレーニングルームなどのスポーツジムのような設備もあるので、健康のためにも建物内で運動を続けることができます。
シニアマンションの懸念点
シニアマンションは、施設によってもついている設備に違いがありますが、一般的なマンションで暮らすよりも管理費が高額になってしまいがちです。
それでも、近年では高齢者が増えていることからとても人気があって、高い倍率の抽選に選ばれなければならなかったり、収入や資産、保証人がいることなど厳しい条件によって振り落されることもあります。
シニアマンションは、じつは人生を最後までここで過ごす人は少ないことになります。
なぜなら、入居条件として自立をして生活ができる人という点があるので、入居して何年も経過して介護が必要になってしまったという場合には、入居条件に合わなくなったことから退去を命じられることになります。
たくさんのメリットがあって老後を楽しく過ごせるようなイメージがあるシニアマンションですが、入居が決まったら後の人生をずっと安心することはできません。
健康な高齢者が入る場所だということは、しっかり理解しておく必要があります。