⒈作新学院の教育方針

畑恵さんが理事長を務める作新学院は、明治18年(1885年)、私塾下野英学校として船田兵吾らによって宇都宮で産声を上げました。

校名の由来は、栃木県北東部の黒羽藩の藩校「作新館」と関係があるみたいです。

その作新館の名前もまた討幕運動の中、江戸城無血開城に尽力した勝海舟と関係があるそうです。

「作新」とは中国の古典「大学」の一節「日々新たにして、又日に新たなり。新しき民を作せ」が由来です。

本学院は、時代の変化に対応できる人材となるため、自ら考えて行動し、さまざまな経験を積んで新しい自分を開拓していく人間力を身に付けることを生徒に期待します。

教育方針としては、「一校一家」をはじめ、自学自習を推奨し誠実に勤労することを掲げており、生徒も教職員もみんなファミリーであると思っています。

それとともに、個々の学生の個性も大切にして、たくさんの生徒の中に埋没してしまわないように目を配っています。

創設当初は、文明開化の息吹を肌で感じ取った若者たちが集い、お互いにいろいろと教え合いながら熱心に学問に打ち込んでいました。

「一校一家」の校風はそんな中から生まれ、現在に至るまでお互いに親身になって助け合うという良き伝統として受け継がれています。

本学院は、日本最大の規模と卒業生を持つマンモス校であり、同じ敷地内に幼稚園・小学部・中等部・高等部のすべてがそろっています。

高等学校の分だけで10以上の校舎と3つの体育館、3つのグラウンドがあり、その規模の大きさがわかります。

作新学院の名を全国に知らしめたのは、やはり高校硬式野球部の活躍でしょう。

栃木県といえば、宇都宮の餃子、お笑い芸人のU字工事くらいしか思い浮かびませんでしたが、江川卓の登場によってその名は全国区となりました。

松坂大輔が「平成の怪物」と呼ばれましたが、「怪物」という呼び名を付けられたのは、江川卓が初めてです。

本学院の校風があのような堂々とした、悪くいえばちょっと横柄な人格を作り上げたということになるのでしょうか。

それにしてもマンモス校といいながら、有名人は全然出ておらず、江川卓一人で本学院の名を全国に知れ渡らせており、彼は本学院の誇りです。

 

⒉作新学院の教育課程

高校は英進部・総合進学部・情報科学部の3学部に分類されています。

それぞれがまったく異なった教育課程を持っていて、授業の相互乗り入れや単位の互換性はありません。

最近は、自動車整備士養成科と普通科総合選択コースが新設されました。

理科と数学に重点を置いた先進的な教育を推進する高等学校を対象として、文科省が指定するSSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)の指定を平成23年度から平成27年度までの5年間受けています。

独自のカリキュラムによる授業や、大学・研究機関などと連携した体験的学習、さらには、国際交流や語学力養成にも取り組み、国際社会で活躍することのできる人材を育む教育を実践しているところです。

また、大学や専門機関との研究交流を通じて、科学的思考力を養う視座を与えていただき、国際交流や語学力の強化に取り組み、科学分野における国際性を育成することができました。

その実績と探求する精神は、現在、作新学院独自の後継事業SSA(サクシンサイエンスアカデミー)を展開することで、これからも確実に受け継がれています。

私たちの生活する地球環境を守り、豊かな未来を創るために何をするべきかを常に念頭に置いています。

幼稚園・小学部・中等部・高等学校の垣根を越えて、みんなで考えて行動しようと、平成25年に「地球環境クラブ」が結成されました。

豊かな地球を守るために、環境保護活動を発展させた「作新ECOプロジェクト」が策定されました。

また、世界で起こっている紛争や貧困などのさまざまな問題を自分のこととして考え、グローバルな視点から問題解決に取り組む国際貢献を目指して活動を続けております。

そして、今もなお起こりうる自然災害により、全国各地で必要とされている多くの支援に対し、作新学院の持つ多様な個性とアイデアを結集し、生徒や教職員や保護者などによる「オール作新」で復興支援活動に取り組んでいるところです。

自ら考え、行動し真に豊かな未来を切り開いていくために、これらの活動を軸に社会貢献にも積極的に参加していくこととしています。

 

⒊多種多様な学部学科と部活動が魅力

これだけのさまざまな学部学科がそろった学校法人は、本学院をおいて他には見当たりません。

共通の建学精神のもとで、学ぶ教育課程は生徒たちの個性を活かしたカリキュラムを揃えるというマンモス校にふさわしい教育の設備が整った素晴らしい学校法人です。

部活動は県内でトップクラスの実績です。

いろいろな運動部がたくさんあって、それぞれの大会で活躍しています。

運動部だけでなく、美術展での入賞も毎年あります。

さすが、デザイン学科をもっているだけのことはあります。

とにかく施設設備が充実しています。

東京ドーム5個分の敷地面積があり、幼稚園から高校までの学び舎が揃っています。

体育館は全国でもめずらしい2階建てで、入学式や卒業式など保護者も含めて大勢入場可能です。

校舎は幾棟もあり、初めて敷地に入った慣れない人は迷い子になります。

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