1.枕を見直して身体の不調も改善

ぐっすり寝ているつもりなのに翌朝肩が凝っていることが多い、首を傷めてしまった、熟睡できないなどの悩みを抱えている場合には枕が合っていないのかもしれません。

自分では合うものを選んでいるつもりでも選び方自体が根本的に誤っているケースもありますので、何らかの不調を感じているのなら一度見直してみましょう。

不調が現れているのに放置してしまうとその症状が悪化する恐れもありますし、睡眠不足になって疲労が溜まってしまうこともあります。

どのような状態の時に見直す必要があるかについてですが、きちんと寝ているはずなのに眠いという人は要注意です。

寝ても寝ても眠い人は寝返りをスムーズに打てていない可能性が非常に高く、温度調節も上手く行えていません。

また、肩や首の凝りに慢性的に悩まされていたり、頭痛持ちだという人も合っていないですし、いびきをかくようになった人も高さの面で問題を抱えています。

いびきをかく時には高過ぎて顎が引けた状態になっており、上気道が狭くなることで空気の通る摩擦音が生じるようです。

快眠を得るためにはこれらの問題を解決しなければなりませんので、現在どのような問題を抱えているのかをしっかりと把握するようにしましょう。

2.枕で使われている素材の特徴

選び方としては、安眠できる素材を選ぶのが基本です。素材によってメリットとデメリットがありますので、それをしっかりと把握した上で自分に合う素材を見つけるようにします。

低反発ウレタンは押すとよく沈むタイプであり、頭をしっかりと支えてくれるのがメリットです。

ただし、通気性はあまり良くありませんので汗かきの人は使いにくいかもしれません。

弾力があって寝返りをうちやすいのは高反発タイプであり、かなり人気があります。水洗いできないことや価格が高めなところが難点です。羽毛は質感が柔らかいことが最大のメリットであり、通気性にも優れています。

しかし、柔らかいために頭を支える力は弱めです。

ポリエステルわたの商品もありますが、これはふわふわとした手触りでへたりやすいのがデメリットです。

価格は安価であり、頻繁に買い替えるという手もあります。

このように様々な種類の枕がありますので、まずは現在の不調を改善してくれるようなものを選ぶことが大事です。

高さも選ぶ際のポイントであり、最適な高さというのは実は人によって異なります。

一般的に理想だと言われているのは仰向けに寝ていても立っている時と同じ姿勢になる高さであり、頭を乗せてみて圧迫感がないかを確認するのは必須です。

高過ぎると喉や首筋に圧迫感があり、良い眠りを確保することができません。

首の角度としては15度くらいがベストですので角度もあわせてチェックしておきましょう。

15度くらいにすると首のまわりの筋肉がゆるんでリラックスした状態を作ることができます。

3.試す際のポイントを知る

チェックをする際、仰向けの姿勢だけでなく横向きでの違和感がないことを確認するのも忘れてはいけません。

大きさに関しては50cmから60cm程度のものが良いようです。

それより小さいと、寝返りを打った時に頭がはみ出してしまいます。

寝返りを打つたびに起きてしまうようなこともありますので、小さ過ぎないものを選びましょう。

それ以外での構造的な面では、適度な重さがあって少しの動きではずれないものであることや、表面が平らで寝返りを打ちやすいこと、適度な硬さがあって頭が沈みこみ過ぎないことなどが大事です。

ポイントを理解したら、あとは実際に試してみてどのような寝心地なのかを確認してから購入するのが一番です。

一つ注意したいのがストレートネックの人の枕選びであり、頸椎の前湾角度が30度以下の状態の人は頭をしっかりと固定できるタイプを選ばなければなりません。

高さはできるだけ薄めの方が良いですし、低反発ウレタンも向きません。

ストレートネックのように首に問題がある人は枕が変わるだけで睡眠の質が大きく変わりますので、不眠症で悩んでいる場合には早急に取り変える必要があります。

枕は毎日使うものですので、自分に合った良いものを見つけておくことが大事です。

合わないものを使うと睡眠の質が下がるだけでなく、不眠から重い病気になってしまうこともありますので注意が必要です。

何となく選んでしまっている人も多いのですが、素材や高さ、構造によって日々の眠りの質が変わることは確かであり、寝具売り場に足を運んで見れば現在では実に豊富なバリエーションが揃っています。

売り場によっては合う高さを測ってくれるところもあり、お試しで合う高さを探す方法もありますので上手く活用したいところです。

かなり拘る人はオーダーメイドで作ることもあり、その場合は自分にピッタリの枕を手に入れることができます。

試す際にはどのように頭を乗せるのかも覚えておかなければならないことの一つであり、肩口から首・後頭部を支えるものですので首にもしっかりと当てることがポイントです。

 

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